ネクタイのコーディネイトの基本
どんなに高級なスーツやワイシャツ、ネクタイを揃えていもコーディネイトを無視しては服装がまとまらず、趣味の悪さがかえって目立ってしまうこともあります。ファッションですから 流行の組み合わせや個性的な組み合わせなど最終的には好みの問題とも言えますが、やはり基本はありますのできっちり基本だけはおさえておきましょう。
TPO
コーディネイトを考えるうえで優先されるのはTPO、つまり、時間と場所と目的である。 季節はいつでどの時間に着るのか、着る場所は屋内か屋外か、また仕事か遊びかなどを考えなくてはならない。
たとえば「クールビズ」 などはノーネクタイの代名詞のように使われているが、これも一種の季節をあらわす言葉ととらえれば、、決してノーネクタイのことではなく涼しいファッション(特にビジュアル的)と考えれば、ネクタイをするにも涼しそうな色(寒色系)をしたり素材を麻や綿の清涼感のあるものをえらんだり工夫しだいでおしゃれができるのである。
これは、個人的な意見ですが、オフィシャルな場所であまりカジュアルな服装は夏であってもTPOに合っているとは思えない。 特にカジュアルなファッションは、スーツファッションより数段難しくまだまだ、成熟されていない日本では戸惑っている方も多いのでは・・・。
COLOR 色あわせ
ここで言う色のコーディネイトとはスーツとネクタイの組み合わせのことですが、実際にはワイシャツの色も最近は豊富にあり、またネクタイの柄に多くの色が使われているものもあるので一概には言えないと思いますが、 基本として理解してほしい。実際にコーディネイトする場合は、スーツとワイシャツをセットしてネクタイを当てて全体のバランスを見て判断するのがベストでしょう。
また、夏は上着を脱いでワイシャツ姿になることが多いのでワイシャツとのコーディネイトも重要視したいものです。
色は普通色相・彩度・明度の三つに分類されます。 色相とは赤・青・黄の三原色を中心に展開されるいろいろな色のことで簡単な12色相環を作成したので参考にしてください。
同系色の濃淡や反対色の組み合わせといった考え方は、これが起点となっている。
同系色でのコーディネイト
同系色とは12色環表でお互いが 隣にあるかあるいは近くにある色のことを言います。
イメージは、穏やかで柔らかい印象を与えます。これがまったくの無地同士の組み合わせだとおとなしい無難な組み合わせになりますが、ストライプ柄やポイントに目立つ色使いの柄をチョイスすることによりインパクトのある組み合わせに変化します。
初めての色のスーツなどを購入した場合には間違いのないコーディネイト方法です。
反対色(補色)でのコーディネイト
反対色とは補色のことで12色環表で向かい合った色同士の組み合わせのことを言います。お互いを引き立てあうシャープで派手なイメージを人に与えます。
ただ、実際メンズのアウター(スーツやジャケット)のカラーはほとんどブルー系かグレー系に集中しているため基本的な色調あわせでは間に合わない。これを、具体的な反対色トーンで調和させていくには温度色としての分類と彩度、明度を理解しておかなければならない。
ネイビー・ブルー系のコーディネイト
スーツの色でもっとも多いのはブルー系で、同じとブルー系いってもその種類は極めて多く、薄く明るいものから濃く重いものまで、彩度や柄行によって幅が広く、一概に協調色を限定するのは乱暴すぎる。しかし、ブルーが寒い、あるいは冷たい色であることは誰もが否定しないはずである。 反対色を考える場合のポイントはこれで、寒い色を寒色、暖かい印象の色を暖色として分け、これを組み合わせることを考えてみよう。
この時のポイントは、ネクタイの彩度・明度を抑え目にあわせることだが、これも季節によっては、パステル系の色を持ってきた方が良い場合もあるので決め付けないほうが良い。
グレー系のコーディネイト
次に多いグレーの場合はどうか?この色の特徴は、他の色と違って寒暖のない無彩色だけに迷う方も多いが、意外に合わせやすい。 それこそ気の向くままでよいのだが 1、なくべく彩度をあわせる。 2、出来れば黄・茶系は避ける。 いわゆるモノトーンだけに全体としては寂しい感じはぬぐえないが、それだけにネクタイ選びの大切な色である。
柄あわせ
柄あわせは、「逆」が基本。これはスーツが大柄ならネクタイは無地か小柄、小柄のスーツなら大柄をという意味だが、スーツ小柄-ネクタイ小柄は大丈夫です。
もちろん、柄行についても同じことは言えて、ストライプにストライプあるいはチェックにチェックの組み合わせは一般的には避けたほうが良い。もっともここで言うストライプとは 遠目から見てもはっきり分かるものを指し細かいストライプは入れなくて良い。